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知らないと後悔する!PUコーティングについて解説!テントやレインウェアのベタベタとの関係は?!

テントやレインウェアを始め撥水・防水加工されている物には表題にもあるPUコーティングが施されていることが多いです。

 

PUコーティングについて理解しておくことで、テントやレインウェアの管理・保管方法の重要性が理解出来ます。

 

これをおろそかにすると表面がベタベタになったり、ボロボロと剥がれてくるので注意が必要です。是非メンテンナンスをする上で参考にして頂けたらと思います。

   この記事を読むと

  • PUコーティングについて理解できる
  • 加水分解について理解できる
  • 管理・保管方法について知れる

PUコーティングとは

PUコーティングとはポリウレタンコーティングと言います。生地の表面に加工を施すことでアウトドアシーンで使用しやすいようになっています。

主に防水の役割を担っており、テントやタープを始めレインウェア・スニーカー・バッグなど屋外での使用を想定されるもの全般幅広く使用されています。 

(※この記事ではテントを中心に解説していきますが、基本的には共通しているのでそれ以外の場合でも参考にしてください)

生地の構成

キャンプテントでは主に生地の表面と裏面で加工のされ方に違いがあります。加工のされ方について理解しておくと今後のメンテンナンスや管理・保管をする上で非常に役立つ知識となります。

表面:撥水加工

水を弾く加工がされています。水の侵入を防ぐ役割があるので非常に重要です。しかし、これだけでは完全に水の侵入を防ぐことは難しいです。

 

裏面:防水加工

水を防ぐ加工がされており、要するにこれがPUコーティングと言われています。防水性を保つ為にこの加工は重要ということになります。

ニッシー
ニッシー
キャンプでの使用を踏まえて色々な工夫がされているんですね。

テントやタープの生地について知る上でデニールという物も知っておくと更にキャンプの幅が広がります。是非こちらも合わせて読んでみてください。

加水分解とは

PUコーティングは防水機能として非常に重要とお伝えしましたが、PUコーティングで最も厄介なのが加水分解とよばれる現象です。結論から申し上げると加水分解は基本的には避けられないと思ってください。

この加水分解とはPUコーティングされている面がベタベタになり、その後ボロボロと剥がれてくる現象です。テントに限らずレインウェアのような撥水・防水加工が施されている物で一度は目にしたことがないでしょうか?せっかく高額で購入したのにベタベタになって最悪…なんて思いをされた方も多いと思います。

加水分解はおおよそ5年前後で生じると言われており、いくら高額な物でもPUコーティングが施されている場合、この加水分解は避けられないものととされています。特に水や湿気に弱く使用後のメンテンナンスや管理方法が非常に重要です。

テントやタープを選ぶ上でのポイントについて紹介しています。様々な種類の生地があるので是非こちらも参考にしてみてください。

管理・保管方法

この加水分解を少しでも遅らせるには使用後の管理や保管が非常に重要です。下記のポイントを抑えて、少しでも長く・コスパ良く使用出来るように心がけましょう。

①表面について水はしっかりと拭き取る

加水分解の大敵が水です。この水が残ったままテントを放置してしまうと加水分解が早く進んでしまいます。テントの使用後は必ず水を拭き取り、さらには風通しの良いところで陰干しし、しっかりと乾燥させましょう。

②風通しの良いところで管理

水と同様に湿気も防ぐ必要があります。保管する際には出来るだけ風通しの良いところで保管しておくことが望ましいです。テントでは難しいかもしれませんが、特にレインウェアなどは使用していないときは付属の袋から取り出して管理しておく方が生地のコーティング的には良いです。

③生地に刺激を入れない

生地に刺激を入れないとは、汚れや水が付着した時に優しく拭き取ってください。表面を強く擦るだけでもコーティングにダメージが及び加水分解の進行を早めてしまいます。

これらの管理・保管方法を実践すると幾分かは加水分解の進行を遅らせることが出来ます。ただし、上記にも述べたように加水分解は避けられないものとされています。

これから一生物と思って購入した物もやはり消耗品です。少しでも長く使用する為に管理・保管は重要と意識しておきましょう。

ベタベタの対処法

管理・保管としっかりしていてもやはり加水分解が生じることは仕方がありません。ベタベタとベタつきが出てしまった時の最終手段としての対処方法について紹介しておきます。あくまでもベタつきを取る為の最終手段なので、自己責任で行ってください。

その方法はぬるま湯に溶かした重曹でテントを拭く・表面を洗うというものです。これは表面に加工されたPUコーティングを剥がすことが出来ます。

コーティングを剥がすことが出来たら結果的にベタつきがなくなりますが、注意点としてPUコーティングを剥がす行為になるのでもちろん防水加工がなくなります。今後は防水機能がないことを踏まえてテントやウェアを使用する必要がありますのでご注意ください。

ニッシー
ニッシー
キレイにコーティングを剥がすことが出来たらの場合であって、保証された方法ではないので度々になりますがどうしてもベタつきを取りたいという場合の最終手段と思って自己責任で行ってください。

状態にもよりますが多少劣化してきたと感じる・使用していてワクワクしなくなってきたアウトドア用品を早めに手放して、新しいギアの購入資金に充てるのはいかがでしょうか?上手くギアやアイテムを入れ替えて常にワクワクする気持ちでアウトドアを楽しみたいですね!

まとめ

  • PUコーティングとはポリウレタンコーティングと言います。防水の役割を担っており、テントやタープなど屋外での使用を想定されるもの全般に幅広く使用されています。
  • 加水分解とはPUコーティングされている面がベタベタになり、その後ボロボロと剥がれてくる現象です。テントに限らずレインウェアにも撥水・防水加工が施されている。
  • 加水分解を少しでも遅らせる方法として、①表面について水はしっかりと拭き取る②風通しの良いところで管理③生地に刺激を入れないということが重要です。