キャンプにおいてテントやチェアと同じく“シュラフ”も欠くことが出来ません。特に、秋や冬になると保温性の高い、ダウンシュラフが非常に有効になります。
しかし、化繊シュラフに比べて一気に値段が上がるのも事実です。特に有名ブランドともなると安いテントと同等の値段になるものもあります。
値段が決して安い物ではないからこそ買い物は非常に慎重になります。そんな中、ネットで購入した格安のダウンシュラフを使用していますので、実際に使用してみた感想を踏まえて紹介するので購入時の参考にして頂けたらと思います。
この記事を読むと
□ 格安シュラフについて理解出来る
□ FLYTONというシュラフについて知ることが出来る
□ FP(フィルパワー)について理解出来る
□ シュラフ購入時の比較が出来る
この記事は約5分で読めます
コンテンツ
格安シュラフの説明
(引用:Amazonホームページ)
この商品について
- 【1800g高級ダウン羽毛】詰め物:1800g高級ダウン羽毛,保温性が高い。外生地:380Tナイロンクロス,高品質の防水素材、 水が入るのを効果的に防ぐことができます。内生地:320Tポンジー,で質感がよく、ふとんのように柔らかくて肌触りがよい、寝袋に入った時すぐに温かみを感じることができる。
- 【使用温度】快適温度:-10℃~5℃、限界温度:-25℃。-25度以上であれば単体で寝袋としても使用できる高い保温性を持ちながら、内部は蒸れません。防災用、緊急避難時用にと、いざという時の為にもお勧めの商品です。冬季の長期停電対策、極寒地や極寒の気象条件にも対応できる高機能寝袋
- 【2個連結使用】フファスナーの開きの向きは左、右二つのタイプがあります。左右2個連結してご使用ができる。手洗いと洗濯機洗いの両方が可能です。太陽にさらすとスリーピングバッグが暖かくなります
- 暖かい コンフォート】布団のような心地良さ ゆったり暖かい、で寒さから守ります、 寝心地が良く、登山やアドベンチャーにもってこいの商品です、掛け布団代わり。使用時サイズ :約210cmx80cm、収納サイズ:約φ43cm×25cm(筒型)封筒型なので広げてレジャークション代わりにしたり布団として使用することもできます。また、開けば掛け布団または敷物・マット代わりに、畳むとクッションや枕代わりに。お家の布団に近い寝心地を与えます
- 【いろいろな用途】キャンプ、登山、フィッシング、BBQ、車中泊、天体観測、夜勤時の仮眠用、お昼寝用、来客用;冬期の北アルプス、八ヶ岳、北海道・大雪山系での使用にも適しているモデルです。高い保温性能をお求めの登山の玄人に最適!使用中に問題がある場合はご連絡ください。カスタマーサービスは誠心誠意対応させていただきます
(引用:Amazonホームページ)
格安シュラフはオススメ出来るのか?
オススメ出来るのかという結論から言いたいと思います。
“使用出来ないわけではないので、値段だけを求めるのであれば問題なし。ただし、軽量さ求めたり、真冬に使用するのであればスペック的に劣るのでオススメ出来ない”
こういった結論になります。
値段相応にデメリットもありますが、個人的な使用の感想として点数を付けるとするなら70点といったところです。
ちなみに、商品説明に「快適温度:-10℃~5℃、限界温度:-25℃とありますが、個人的な感想としては実際は厳しいかと思います。0℃くらいが実際使用した感覚として限界かと思われます。
メリット・デメリット
メリット
・なんといっても安い
・それなりに温かい
・デザインが普通
・左右どちらのチャックから開くか選べる
値段は有名ブランドのシュラフと比べても半分以下、なんならそれ以上の安さがあります。10000円以下で購入出来るのは嬉しい点です。それでいてダウンを使用しているのでそれなりの暖かさがあります。
著者が持っているシュラフのデザインは黒と青のデザインで、表面にうっすらと花?葉っぱ?のような模様があります。近くによると気づくほどの柄なので全体的にはシンプルなデザインかと思います。
購入時点でチャックの位置を左右どちらか選ぶことが出来ます。利き手やテント内のレイアウトに合わせて左右を選ぶことが出来ます。
デメリット
・細かい羽毛が出てくる
・糸のほつれがある
・匂いがある?
・重たい
使用すると縫い目などから細かい羽毛が出てきます。朝起きると衣服に羽毛が付着していることが多いです。上記と重なる部分ですが糸のホツレがあったりします。めちゃくちゃ多い訳ではありませんので個人的には気になりませんが、もしかすると気にされる方も居られるかと思います。
レビューなどを見ていると「匂がする」といった感想を見かけますが、私自身も割と匂いには敏感だと思っているのですが、個人的には気にならない程度です。
最大のデメリットは有名ブランドのダウンシュラフと比べても明らかに重たいということです。FP(後で解説します)が低い分、量を詰め込んでいる印象です。
FP(フィルパワー)とは?
羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示す。例えば、「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表し、数値が大きいほど良質なダウンと言える。
フィルパワーとダウン率は相関性がある。
- 低ダウン品 – FP500以下
- 良質ダウン – FP600~700
- 高品質ダウン – FP700以上
(引用:ウィキペディア)
もう少し解説すると28.4gという量(おおよそ30g)のダウン素材が最終的にどの程度まで膨らんだかという程度を示したものです。
質の低いダウン素材は膨らみが小さく、質の高いダウン素材は膨らみが大きくなります。膨らみが大きい方がダウン自体の中に空気をたくさん含むことが出来るので結果的に軽量かつ暖かくなるというわけです。
シュラフに関わらずダウンジャケットなどダウンの商品を説明する上で、このFP(フィルパワー)はなんとなくでも理解しておく必要がありますし、購入の際の大切な参考になりますので、この機会に是非覚えておきましょう。
また、キャンプや旅行に便利なピロー(枕)について紹介しています。キャンプでのピローをお探しの方は是非こちらの記事も参考にしてみてください。
商品比較
では先程のFPを踏まえた上で格安シュラフと高級シュラフのスペックについて考えていきましょう。高級シェラフとしてはモンベルのダウンハガーを比較対象にします。
快適温度をおおよそ同じ記載の物を例に上げたいと思います。(多少、快適温度に差がありますがご了承ください)
①格安シュラフ
商品の詳細説明は上記を参照ください。
説明には残念ながらFPの記載がありませんでした。では注目すべきはシュラフの重さです。
重量は2.7kg 快適温度は-10℃~5℃と記載がありました。
では、続いてモンベルの高級シュラフを見ていきます。
②高級シュラフ
(引用 モンベル公式ホームページ)
商品情報
高品質な800FP EXダウンと、はっ水加工を施した超軽量シェル素材を組み合わせた軽量スリーピングバッグ。ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を廃した、画期的な「スパイダーバッフルシステム」を搭載しています。極寒地や高所での使用にも耐え得る、極めて高い保温性を備えたモデルです。
仕様
【素材】生地:10デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・タフタ[はっ水加工]
中綿:800FP EXダウン
【重量】1,526g(1,566g) ※【重量】欄の( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】オレンジ(PRSI)
【サイズ】R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)
【収納サイズ】∅21×42cm(12.8L)
【適応身長】198cmまで対応
【快適温度】 -12℃
【使用可能温度】 -20℃
【機能】RジッパーモデルとLジッパーモデルから選べます。(ジッパー長170cm)/ジョイント可能モデルとジョイントできます/ジッパースライダーには生地の噛み込みを軽減するパーツを取り付けています/スーパースパイラルストレッチシステム(内側に搭載:伸縮率最大135%)
【付属品】長期保管用の専用ストリージバッグ
(引用 モンベル公式ホームページ)
こちらはFP800.1,526g【快適温度】 -12℃と記載されていました。先ほどの格安シュラフとおおよそ快適温度を揃えるためにこちらのモンベルの商品を例に挙げています。
快適温度がおおよそ似ているこの2つで明らかに異なるのは、シュラフ自体の重量です。
格安シュラフ2.7kg(2700g)
高級シュラフ1.5kg(1526g)
重さにして1kgも異なります。それでいてFPは高級シュラフの方が高いので暖かいということになります。
仮に登山をされる方やバックパックのキャンパーにとって1kgはかなり重みになります。
これらからスペック的にあきらかに格安シュラフは高級シュラフに劣ることになります。それだけ高品質のダウン素材を使用している為に必然的に価格が高くなってしまうんですね。
ただ、ここでお伝えしたいのは、あくまでも格安シュラフがダメという訳ではなく、同じような快適温度であっても重量などが異なるといったスペックに違いが出るということをお伝えしたいだけです。
冒頭にも述べたように価格を求めるのであれば格安シュラフでもそれなりの暖かさがあるので、是非使用してみる価値はあるかと思います。
まとめ
格安シュラフについて実使用に伴うレビューをしました。値段だけを追い求めるのであればオススメ出来ます。
しかし、長くキャンプを続けていく意思がある方は最初からスペックの高いダウンシュラフを購入・検討されることをオススメします。
値段が高いのには高いなりの理由があります。もちろん冬にキャンプに行かない人にとっては必要ありませんが、自分のスタイルに合わせて必要なシェラフを探してみてください。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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