夏が終わり、少しずつ気温が下がりだしたり、日照時間が短くなってくるといよいよ秋の訪れを感じ出しますね。秋になると、キャンプをはじめアウトドア全体が夏よりも圧倒的に過ごしやすくなります。
多くのアウトドアでは暑い季節だと熱中症や虫など対策や注意点が本当にたくさんあるのですが、秋のように気候的過ごしやすくなるとキャンプに出掛けたくなります。
しかし、そんな過ごしやすいと思われている“秋キャンプ”でもいくつか注意点があります。実際にあった失敗談も踏まえて秋キャンプの注意点を紹介します。ポイントを抑えておかないと思っていたよりツラいキャンプになるかもしれません…
是非、一読頂き最高に楽しい秋キャンプを過ごして頂けたらと思います。
この記事を読むと
- 秋キャンプの概要について知ることが出来る
- 初秋キャンプの注意点について知ることが出来る
- 晩秋キャンプの注意点について知ることが出来る
- 秋キャンプでのリアルな失敗談を知ることが出来る
コンテンツ
秋キャンプの特徴
秋キャンプと一言で言っても、一般的に秋は初秋・仲秋・晩秋と3期に分けられています。この中でも特に初秋と晩秋は夏~秋・秋~冬といった季節の変わり目であり、キャンプでの過ごし方や注意点が大きく異ります。
この記事では、初秋と晩秋に分けて秋キャンプの特徴などを紹介したいと思いますのでご了承ください。
また旧暦では8月7日ころから9月7日ころまでとされていますが、この記事では便宜上9月下旬などの夏~秋にかけての特にわかりやすい季節の変わり目とさせて頂きます。
初秋のキャンプ
初秋の特徴としては、夏から秋への変わり目であり、夏と秋の特徴を両方兼ねているといっても良い季節です。
日中は日差しがあれば暑く、夕方から気温が下がり夜はヒンヤリというのが初秋の特徴です。“暑い”から“寒い”といったところでしょうか。
要するに夏と秋の両方の用意が必要になる季節とも言えます。まだまだ暑いからと言って半袖・半ズボンだけの服装しか用意がないとおそらく夜にかなり寒く辛い思いをすることになりかねません。
逆に秋だからといって寒さ対策だけをしていると日中の暑さに辛い思いをされる可能性もあります。
また秋になっても林間エリアなど木々があるキャンプサイトではハチや毛虫などまだまだ虫が出ることが多々あります。秋は虫が少なくなる季節と言えども、初秋では虫対策は必須です。
特にハチは秋になると活動が活発になるので、キャンプサイトの近くにハチが飛び回っていないかなど確認しておき、蚊取り線香をはじめ虫対策には注意を払っておきましょう。
ちなみに以前、10月初旬にグループキャンプに行った際にサイト周辺にスズメ蜂がブンブンブンブンと飛び回っていて、日中は全く落ち着くことが出来なかったことがありました。
余談ですが、その際におにやんま君をサイトに配置していたのですが、余裕でテーブルの上にも蜂が飛んできていました。使用方法が間違っていたのか、使用する数が足りなかったのか、使用季節があるのかは不明ですが、個人的にはあまり効果を実感することが出来ませんでした…
初秋キャンプの準備物
気温対策
昼間は日差しがあれば暑い日もありますし、夕方から夜間に掛けてはヒンヤリと寒いことが多いです。体温調節がしやすい服装を選びましょう。羽織る物は必須と考えた方が良いです。
虫対策
秋と言えども、まだ虫はいます。特に日中は蜂が活発に動く季節でもあるので蚊取り線香やポイズンリムーバー、もし虫に刺された時の薬など虫対策も行っておきましょう。
寝床対策
日中は日差しが強く半袖半ズボンで過ごせても、秋の夜はヒンヤリと寒いことが多いです。思っているよりも1ランク上のシュラフを用意しておいても良いかもしれません。もしくは服装で体温調整がしやすいように重ね着の準備しておきましょう。
初秋キャンプでは日中はまだまだ夏の要素が多くあります。夏キャンプでの注意点について知りたい方は是非こちらの記事を参考にしてください。
晩秋のキャンプ
晩秋と特徴としては、秋から冬への変わり目の季節であり、秋と冬の特徴を両方兼ねています。日中もヒンヤリと寒い気温から夜になるとかなり冷え込むのでまあまあの寒さ対策が必要となります。寒から激寒という季節です。
晩秋ともなると虫の量はかなり減ってきますので、蚊取り線香などの虫対策は初秋に比べるとだいぶ減ってきます。ただし、虫が減るほどに気温が低くなるのが晩秋の特徴です。
ですので、日中も含めて寝る時など重ね着など体温調整が出来るような服装が適していると言えます。
夕方から夜にかけてはヒンヤリと冷え込むので焚き火が暖かく、心地よく楽しめる季節と言えます。その反面、寝る際には夜間の冷え込みといった寒さ対策が必須の季節です。
服装で調整も必要ですが、場所や気温によってはストーブの用意も必要になるかもしれません。またキャンプ場によっては電源サイトもあるので電気毛布などの電化製品が使用出来ると更に快適に秋キャンプを過ごすことが出来ます。
晩秋のキャンプでの寝床は可能な限り、地面から離して寝ることをオススメします。晩秋ともなると地面からの冷気が非常に冷たく睡眠の質を著しく低下させてしまいます。最悪の場合寒すぎて寝ることが出来ないといったことも決して珍しくありません。
晩秋キャンプでは思っている以上に、寒さ対策を入念にしておきましょう。凍えるような寒さを経験すると次からキャンプに行きたくなくなってしまうので注意しておきましょう。
晩秋キャンプの準備物
気温対策
初秋では日中と夜間の寒暖差に対しての対策が必要でしたが、晩秋になると冷え込みに対しての用意が必要です。具体的にはストーブや電気毛布など暖かく過ごせるものを用意しておきましょう。もちろんストーブなどを使用する際には一酸化炭素中毒にも十分注意して使用しましょう。
寝床対策
晩秋ともなると夜間はかなり冷え込みます。スペック高めのシュラフはもちろんのこと、地面からの冷え込みもキツくなり寝付きが非常に悪くなる季節ですので、地面から少しでも距離をとることが出来るコットや厚めのエアマットなどがある方が良いです。
実際にあった失敗談
著者が実際に経験した秋キャンプの失敗談について紹介するな~。是非、同じような失敗を繰り返さないようにしてな~。
10月の初秋頃に行ったグループキャンプでの失敗談について紹介します。その時期は日中は日差しも強く半袖が当たり前という気温の季節でした。それでも風が吹くと非常に心地よく過ごせる時期でした。
そんな季節に友人4人ほどでグループキャンプに出掛けました。そのうちの一人はキャンプが初で基本的にはなにもギアを持っていない友人でした。チェアーやテーブルや食器などはすべてこちらで用意するという前提で参加してもらっていました。
ただし、シュラフについては予備がなかったので家で使用している、厚めのタオルケットか薄手の布団を用意してほしいと依頼しました。この依頼の内容がこのキャンプでの唯一の失敗でした…
と、いうのも予約したキャンプ場が山間部にあるところで近くには川も流れている非常に風通しも良く自然を感じられる素敵なキャンプ場でした。
ところが夜間になると冷え込みが非常に厳しく、夜になると基本的にはテントの中で過ごしたくなるような気温でした。
そんな中、その友人は日中の気温からして大丈夫だろうと思い、自宅で使用している寝具として薄手タオルケットを持参してきました。
案の定、その友人は寒さのあまりに夜間にほとんど睡眠を取ることが出来ていませんでした…
この件に関しては正直、私自身も経験不足で持参してきてもらう寝具を誤ったなと非常に申し訳ない気持ちでした…
こういった経験もあり、秋キャンプには思っている寒さ対策よりも1ランク上のスペックを備えているものを持参することようになりました。もちろん暑いということがあれば服装で調整出来るので、せめてシュラフなど寝具はスペックの高めのものをオススメするようにしています。
まとめ
秋キャンプの注意点について経験談に基づき紹介しました。秋キャンプは大きく分けて初秋・仲秋・晩秋と3期に分けられています。一言に秋と言っても、初秋と晩秋ではかなり気候的に違いがあります。
初秋では日中の暑さと夜間の寒さの両方の対策が必要になります。また虫もまだ出回っており特に蜂の活動は活発になるので林間キャンプサイトなどでは十分注意しておきましょう。
晩秋になると日中も夜間も寒く感じます。特に夜間はかなり冷え込んでくるので、暖かくするためのギアの用意が必要になります。寝る時には地面からの冷え込みがキツくなるのでコットや厚めのエアマットなど地面から距離を取れるギアの用意が必要です。
注意すべき点を抑えておけば、気候的には非常に過ごしやすく素敵なキャンプが出来る季節ですので、是非参考にしていただけたらと思います。