こんにちは。琵琶湖に15年以上通い続けてきた著者です。
昔は「とりあえず行けば何か釣れる」感覚でしたが、今はまったく違います。ここ数年の琵琶湖は、本当に手強い。釣行を重ねてもボウズ続き。
この記事では、「なぜこんなに釣れなくなったのか?」という疑問に、偉そうなことは言えませんが、私自身の経験や感じたことをもとに、今の琵琶湖をリアルに語っていきます。さらに、対処方法や希望を持てる考え方も紹介します。
この記事でわかること
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今の琵琶湖が難しくなった理由
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昔の琵琶湖との違い
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実際に効果があった対処法や工夫
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SNSとの付き合い方、釣り情報の活かし方
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家庭・仕事と釣りの両立に悩む人へのヒント
コンテンツ
今までの琵琶湖
10年前の琵琶湖を覚えていますか?
ブルーギルがメインベイトだった時代は、釣れるバスの動きが読みやすく、巻いても撃っても反応が返ってきました。ギル型ルアーやラバージグがよく効き、「このルアーでこのエリアを攻めれば釣れる」という“黄金パターン”が存在していたんです。当時はシャローでもデカバスが反応し、1日の釣行で複数匹のキャッチも当たり前。釣り人にとって夢のような時代でした。
今の琵琶湖
でも、今は様子がまるで違います。個人的に感じる今の琵琶湖についてまとめてみました。
◆ ベイトの変化とそれに伴う釣りの難しさ
現在の琵琶湖は、モロコ・アユ・ハス・ワカサギといった、横に泳ぐ回遊性ベイトがメインになっています。
この変化により、バスの動きが読みづらくなり、今まで通用していた釣り方が機能しにくくなりました。バスはより中層・沖のエリアへ移動し、シャローに留まる「居着きの魚」は激減。しかも、その居着きバスもすぐにスレる傾向が強いんです。
琵琶湖のベイトフィッシュに関する記事はこちらでも紹介しておりますので、是非参考にして頂けたらと思います。
◆ ライブスコープとスレバス問題
今の琵琶湖を語る上で、ライブスコープ(魚群探知機)の存在は欠かせません。
高性能なライブスコープを使っている動画を見ると、1投目はバスが反応しても、2投目以降は完全にスルーなんて映像をよく目にします。つまり、居着きのバスは数投でルアーに慣れてしまい、完全に見切られてしまうという現実があるようです。もちろん実際のところは魚に聞いてみないとわかりません。
◆ 素人には扱いが難しい
ライブスコープは間違いなく強力なツールですが、操作は難しく、価格も高い。釣りを趣味として続けている僕たち一般アングラーにとって、気軽に導入できるものではありません。
SNSは“ヒント”として活用しよう
情報が氾濫する時代。釣果報告の投稿を見て、焦ったことはありませんか?でも正直、SNSは釣れた人しか発信していません。ボウズだった人、釣れなかった人は黙って帰っています。つまり、SNS上には「成功例」だけが浮かんでいるわけです。
しかも、釣れた場所の詳細はほとんど公開されておらず、情報も断片的。たとえ同じポイントに行っても、日によって状況は大きく変わります。
だからこそ、SNSの情報は“ヒント”と“希望”として受け止めるのが正解です。
「あ、このルアーが今効いてるのか」「このエリアでスクールに当たる可能性があるのかも」と、戦略の引き出しを広げる材料にしましょう。
ボートでエリアを広く探るのも有効
釣れないなら、回遊ルートに入るスクールのバスに当たる確率を上げるしかない。
そのためには、広く動けるボートでの釣りが強い武器になります。
僕自身も、オカッパリメインだった頃は釣果が出にくいと感じていましたが、ボートに乗るようになってからは可能性が広がりました。ただし、ボートだから釣れるというわけではなく、“動き続けることで出会いの確率が上がる”という意識が大切です。魚探を搭載しているボートでよくおかっぱりするエリアを魚探掛けして地形を把握することも有効な手段だと思います。
琵琶湖の東岸でオススメのボート屋さんについても紹介しておりますので、ボート屋さんに悩まれている方はこちらの記事も参考にしてみてください。
合わせて読みたい
社会人・家庭持ちアングラーの現実と対策
社会人、そして家庭を持ってからというもの、釣りに行ける時間が圧倒的に減りました。
独身時代は毎週末、あるいは平日の夕方にサクッと釣りに行くこともできた。でも今は、家庭の予定や仕事が優先で、行けて月に1〜2回。
「通えないこと」が釣れない一番の原因なのかもしれません。
バス釣りはフィールドとの“対話”が大事。日々の変化を追いかけていた頃は、たとえ短時間でも何かしらの反応が返ってきました。それが今は、“一発勝負”になってしまっている。
だからこそ、通えないなら、「情報収集」と「精度の高い準備」が超重要です。
または「釣れる」「釣れない」に焦点を当てると結果が釣れない場合ストレスが溜まってしまいます。ご自身の好きなロッドやリールで好きなルアーを気持ちよくキャストし、釣りを自然の中で楽しむというような行為自体を目的にすると、決して釣れなかったとしても非常に満足感が得られます。
今できるリアルな対処法
◆ 店員さんや地元アングラーに話を聞く
「釣れてますか?」の一言で情報が得られることも多いです。釣具屋の店員さんは、現地の最新パターンをよく知っています。一人でSNSの情報を頼るより、実際に釣れている・釣れていないという両方の情報を持っておられる釣具屋さんの情報は貴重です。
◆ ルアーローテーションを徹底する
「これしかない!」と決めつけるのではなく、カラー・重さ・動きの違いを次々に試していくことで、たった一つの反応を引き出せることもあります。個人的に好きなルアーがあればそのルアーでカラーローテーションができるように用意しておくことも重要かもしれません。
ルアーについてはこちらの記事でも紹介しています。まだ読まれていない方は必ず読んでいただきたいと思います。
◆ ガイドサービスに頼る
1日だけでもガイドを利用すれば、今の琵琶湖のリアルなパターンを学ぶことができます。その経験は、自分の釣りに必ず活きてきます。おかっぱりより一気に金額的には高くなりますが、やはりたまにしか琵琶湖に通えないときに、どうしても魚が釣りたいと考える場合には有効な方法だと思います。
まとめ
今の琵琶湖は、正直言ってめちゃくちゃ難しいです。バスの個体数は減少傾向、ベイトは回遊性へ変化、居着きバスはすぐスレる、ライブスコープ時代への突入…。簡単に釣れる時代ではありません。
でも、それでも僕たちはロッドを振り、あの1匹を追い続ける。釣れない中での1匹は、何倍も価値があります。日々通えなくても、情報を活かし、工夫し、戦略的に釣ることはまだ可能です。
SNSに惑わされすぎず、自分のペースで、自分の釣りを。そして、また次の釣行が楽しみになるような、前向きな気持ちでフィールドに立ちましょう。皆さんに、最高の一匹が訪れますように。
※今後も琵琶湖釣行記やリアルな情報を発信していきます!気になる方はぜひブログをブックマーク&SNSフォローよろしくお願いします。