セラピスト、介護職、看護師として日々現場に立っていると、忙しさに追われながらも、ふと立ち止まる瞬間がありませんか。「このまま同じ職場で、同じ働き方を続けていていいのかな」「今は何とか回っているけど、5年後、10年後はどうだろう」
特に30代後半から40代にかけて、こうした思いが強くなる人は少なくありません。いわゆるミッドエイジクライシス(中年期の危機)と呼ばれる時期です。仕事には慣れてきた。それなりに経験も積んできた。でも、どこか満たされない感覚がある。
これは決して珍しいことではなく、多くの医療・介護職が通る道だと感じています。この記事では、セラピストとして働いてきた僕自身の転職経験を交えながら、ライフステージ別に考える転職の視点・今本当にやりたいことを探すためのコツ・転職を考えるときに見落としがちなポイントを、できるだけリアルな言葉でまとめていきます。「今すぐ転職したい人」だけでなく、「まだ迷っている人」「考え始めたばかりの人」にも読んでもらえたら嬉しいです。
この記事でわかること
- 20代・30代・40代、それぞれで転職の意味がどう変わるのか
- 給料、休み、やりがい、どれを優先すべきかの考え方
- 仲間・家族・個人という「支えの変化」
- 実体験から見えた転職のメリットとデメリット
- 転職を「後悔しにくくする」ための視点
コンテンツ
こんな人におすすめ
- 30代後半〜40代で、働き方に迷いが出てきた人
- 転職するほどではないけど、違和感を感じている人
- 家庭と仕事の両立に悩んでいる人
- ミッドエイジクライシスかもしれないと感じている人
- 将来の選択肢を広げておきたい人
「転職する覚悟が決まっていなくても」大丈夫です。まずは、考えることから始めればいいと思います。
ライフステージごとに変わる転職の考え方

20代|仲間と共に成長する時期

20代は、仕事人生の土台を作る時期です。右も左も分からない中で、同僚や先輩、同期に支えられながら必死に働いていた、という人も多いのではないでしょうか。この時期の特徴は、「仲間の存在が大きい」ということです。
- 同じ悩みを共有できる仲間がいる
- 一緒に愚痴を言える同期がいる
- 切磋琢磨できる同世代がいる
20代は、こうした人間関係が大きな支えになります。またどうしても経済的にも決して余裕ができる年齢ではないですし、もちろんこれからの生活の支えともなる趣味や見た目など様々な所にお金を掛けたくなる時期なので、やはり給料面は気になる時期かと思います。
20代で転職を考える際のポイント
- 給料や賞与などの条件面
- 休日や勤務形態
- 学べる環境があるか
- 専門性を伸ばせるか
これらの比較的「わかりやすい指標」が中心になります。私自身も、社会人4年目で一度転職をしています。
当時は、とにかく「今のままでは成長が止まりそうだ」という感覚がありました。
給与面ももちろん意識しましたが、それ以上に自分の職域や専門性を広げられるかという点を重視しました。就職した職場では社会人としての基礎を培うことができましたが、結果として転職したことによって知識量や経験値が爆発的に上がったことは今となっても実感しています。
20代の転職は、多少の失敗があってもリカバリーが効きやすい。だからこそ、挑戦する価値がある時期だと感じています。でもすこしずつ自分が本当にやりたいことを明確にさせる必要がある時期でもあります。そんな時に私も救われた書籍がありました。こちらの書籍では自分のやりたいことを見つけるためのヒントをたくさん紹介してくれています。
少なくとも、やりたいこと・好きな事・得意な事を明確に分けてくれて自分自身に対する理解度も高まるはずです。自分自身に対する理解も深めると今後の30代以降もちょうどいい生活を送るきっかけになると思うのでぜひ読んでもらいたい1冊です。
30代|家族と生活を意識し始める時期

30代になると、転職の考え方は一気に現実的になります。
- 結婚
- 出産
- 子育て
- 住宅ローン など
仕事だけを軸に物事を決めるのが難しくなってくる時期です。この年代で大きく変わるのが、「誰に支えられているか」という点です。20代は仲間や同僚に支えられていた人も、30代になると、家族の存在が圧倒的に大きくなります。
重要なポイントとして①子どもの人数②子どもの年齢③妻(パートナー)の働き方といった自分自身以外の要素をしっかりと考慮しておくという点が非常に重要となります。例えば、パートナーがフルタイムで夜勤ありなのか、日勤のみなのか、扶養内なのか… これによって、自分に求められる役割は大きく変わります。
30代で転職を考える際のポイント
- 残業の多さ
- 急な呼び出しの有無
- 土日出勤の頻度
- 有給の取りやすさ
といった、生活に直結する条件を無視できません。この時期は、「自分がやりたい仕事」と「家族が安心して生活できる働き方」のバランスを取るフェーズだと思います。今は多くの方が該当するような家庭を持ったケースを紹介しましたが、早い方なら親の介護などいずれにせよ自分一人だけの意思ではなく、他者も意識した時期だといえます。選択を間違えると一気に生活が崩れる可能性もあるので、ご自身のキャリアだけを考慮するのではなく、多方面のことを踏まえてじっくり検討するようにしましょう。
とはいうものの職場においても様々な責任ある仕事を任されるのもこの時期の特徴です。そんな仕事も家庭も忙しいビジネスパーソンにおすすめのアイテムをこちらの記事では紹介していますので、ぜひ参考にしていただいて出張・仕事の効率性を高めてもらいたいです。
40代|個人として向き合う時期とミッドエイジクライシス

40代に入ると、また別の悩みが出てきます。
- 体力の衰え
- 役職や責任の重さ
- 将来への漠然とした不安
そして多くの人が感じるのが、「この働き方を、あと何年続けられるだろう?」という問いです。
これが、ミッドエイジクライシスの正体だと思います。40代は、仲間がいなくなるわけでも家族の支えがなくなるわけでもありません。ただ、最終的に「自分の人生に責任を持つ感覚」が強くなってきます。
僕自身、臨床16年目で再び転職を決めました。今回の転職は、給料アップが目的ではありません。
- これから何を大切にして働きたいのか
- どんな形で社会と関わりたいのか
- どんなやりがいを感じたいのか
そうした問いに向き合った結果の選択でした。40代の転職は「条件を良くする」ためだけでなく30代では出来なかったキャリアを少しだけ考慮してもよいのではないかと思います。多くの方はおそらく40代を過ぎてからの転職は終(つい)の仕事として検討されることも多いと思います。例えば、体への負担が大きい仕事・年齢と現場にギャップがあるなど、定年を迎える際に「納得感を取り戻す」ための転職になることが多いとも感じています。
忘れてはいけない大切なポイント

家庭環境は一人ひとり違う
転職を考える上で、どうしても忘れてはいけないのが、家庭環境は人それぞれ違うということです。子どもが一人なのか、二人なのか、未就学児なのか、思春期なのか、パートナーはどれくらい働いているのか、同じ年齢、同じ職種でも、置かれている状況は全く違います。だからこそ、「他人の成功例」をそのまま当てはめるのは危険です。
大切なポイント
・今の仕事量は適切か
・精神的・体力的に無理をしていないか
・家族との関係に歪みが出ていないか
こうした点を、一度立ち止まって見直すこと。転職は、その結果として出てくる選択肢の一つにすぎません。
最近は、セラピスト・介護職・看護師など医療・介護職に特化した転職サイトも増えてきました。
今すぐ応募しなくても、
- どんな職場があるのか
- 自分の経験がどのくらい評価されるのか
- 今の働き方以外に、どんな選択肢があるのか
こうした情報を知るだけでも、気持ちが整理されてくることがあります。「今すぐ転職する気はないけど、将来の選択肢は知っておきたい」そんな方は、一度チェックしてみるだけでも十分価値があります。
まとめ
転職は「人生を立て直す手段の一つ」転職という言葉には、今でもどこかネガティブな響きがあります。
「転職=正解」でもなければ、「今の職場に残る=正解」でもありません。大切なのは、自分のライフステージに合った選択ができているかです。
でも、私はこう思っています。転職は逃げではなく、人生を調整するための手段。
20代は成長のため 30代は生活のため 40代は納得のため
転職の意味は、ライフステージごとに変わっていい。もし今「このままでいいのかな」と感じているなら、その感覚を無視しないでください。
最近は、セラピスト・介護職・看護師に特化した転職サービスも増えています。今すぐ転職しなくても、「情報を知る」「選択肢を持つ」それだけでも、心は少し軽くなります。あなたの働き方が、あなた自身と、あなたの家族にとって、少しでも納得できるものになることを願っています。

