雨キャンプ、こんな経験ありませんか?テントの出入りでびしょ濡れ・翌朝テントが結露でびっしょり・撤収に時間がかかるなど。「雨の日はキャンプしない」という選択もありますが、せっかくの予定を諦めたくないこともありますよね。
そんなときに役立つのが“過保護張り”というスタイルです。
この記事では、 過保護張りとは何か・本当に実用的なのか・向いている人・向いていない人・快適に設営するためのおすすめギアまで、実体験をもとに解説します。
是非、キャンプテクニックの幅を拡げられるよう参考にして頂けたら嬉しいです。
この記事でわかること
- 過保護張りとはどんな張り方なのかがわかる
- 小川張りとの違いを理解できる
- 過保護張りのメリット・デメリットが整理できる
- どんなキャンプスタイルに向いているのか判断できる
- 過保護張りを快適に行うために必要なギアのポイントがわかる
「自分のキャンプスタイルに合うかどうか」を具体的にイメージできる内容になっています。
過保護張りとは

過保護張りとは“タープでテントを覆う張り方”です。写真のような張り方です。

この張り方と似ている張り方に、“小川張り”があります。この張り方は“タープでテントの入り口だけを覆う張り方“になり、テントをどこまで覆うかによって張り方の名称が変わるようです。
小川張りのデメリット・メリットや詳しい張り方について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。小川張りを簡単に設営するためのギアも紹介しています。
デメリット・メリット

過保護張りのデメリット・メリットを踏まえて、この張り方の特徴について紹介していきます。
デメリット
タープの使用部分が狭くなる
タープの中にテントが全て収まるように設営するので、タープの使用範囲が非常に狭くなります。グループキャンプやファミリーキャンプなど複数名でのキャンプでは狭く感じる可能性があります。
どちらかというとソロキャンプやデュオキャンプなど少人数での使用に向いていると言えますし、実際にソロキャンプでこの張り方をされている方が比較的多いように思います。
タープとテントの両方が必要
当然ですが、タープとテントの両方を用意する必要があります。テントしか持っていないという方であれば、追加でタープを用意しなければなりません。
タープとテントのサイズを選ぶ必要がある
タープの中にテントを収めることができるサイズの物を用意する必要があります。大人数に対応するようなテントをお持ちの場合は、タープも更に大きくする必要があり、サイズ的にもバランス的にも、あまりこの過保護張りに向いていないと言えます。
タープの中に収めようとするとテントは自ずと1~3人向きの比較的小さめのものになることが多いです。そしてバランス的にもそちらの方がこの張り方がキレイに設営することが出来ます。
メリット
雨に濡れずにテントの出入りが出来る
タープでテントをすべて覆っているので、テントへの出入りの際に濡れにくくなります。特に天気が雨の際には効果が発揮されるといっても過言ではありません。
テントを乾かす手間が減る
寒暖差の激しい季節や冬場の夜露、天候が優れず雨によって翌朝テントが濡れているということはキャンプにおいて多々あります。過保護張りはタープでテントをすべて覆っているので、完全に濡れないというわけではないですが、夜露の影響が減り翌朝テントを乾かす手間が減ります。キャンプ翌日にテントを乾くのを待っているということもよくあることなので撤収が簡単になるということはメリットの一つです。
雨の日でもキャンプを楽しむことが出来る
タープがあるので雨の日でもキャンプを楽しむことができます。当然のことですが、ある意味これが最大のメリットかと思います。前室が付いていないテントであれば、このスタイルは雨の日に最適の張り方と言えるでしょう。
こんな時にオススメ

- 雨の日
- ソロキャンプを始め少人数のとき
- キャンプサイトをオシャレにしたいとき
この張り方の最も機能的な特徴が雨の日に強いということです。テントやギアが濡れにくくなるので雨の日に最適の張り方です。ちなみに、過保護張りをするなら、3m前後のサイズのタープが扱いやすいです。
▶ 過保護張り向けタープをチェックする
またT/C素材やコットン素材のタープを使用すると火の粉にも強いので、タープの下で焚き火を楽しむことも可能です。推奨はされていないので、絶対にタープやテントに火の粉で穴があかないわけではないので、自己責任でお願いします。著者自身は天気が優れない日はこの張り方でキャンプや焚き火を楽しんでいます。

T/C素材を使用した過保護張りに向いているおすすめタープを別記事でまとめています。
▶ 雨キャンプ向けおすすめタープを見る
上記のデメリットにもあるようにタープの使用範囲が狭くなる張り方ですので、大人数でのキャンプには向いていないという特徴があります。ソロキャンプや少人数でのキャンプの際に適した張り方です。雨の日に大人数でキャンプを行う際には、前室付きの大型のテントの方が適しています。もちろんテントが大きい分乾かすのが大変になりますが。
“過保護張り”はキャンプに熟れている雰囲気が出ます。サイトをオシャレにしてキャンプを楽しみたいという方にとっても個人的にオススメの張り方です。
- 雨でもキャンプを楽しみたい人
- 撤収を楽にしたい人
- サイトを美しく仕上げたい人
には非常に相性の良いスタイルです。そして、この張り方は“ギア選び”で完成度が大きく変わります。適切なタープとペグがあれば、雨キャンプはストレスではなく、むしろ楽しい時間になります。
過保護張りで“必ず重要になる”のがペグ

過保護張りは、通常のタープ設営よりも張り綱の本数が増えます。タープでテント全体を覆うため、引っ張る方向も多くなり、テンションも強くなります。
つまり、ペグの強度と長さが非常に重要になります。短いペグや細いペグでは、雨や風の影響を受けたときに抜けやすくなり、せっかくの過保護張りが崩れてしまう可能性もあります。
特に雨キャンプを想定するなら、
・長さは25cm以上
・できれば鍛造ペグ
・地面の状況に合わせた本数の余裕
このあたりを意識したいところです。実際に私が使用しているペグや、過保護張りに向いている格安で購入できる長めの鍛造ペグについては、こちらの記事で詳しくまとめています。安く試してみたいという方は非常にお勧めのペグです。
▶ 雨キャンプにも安心なおすすめペグはこちら
まとめ
過保護張りの概要とデメリットやメリットについて紹介してきました。過保護張りとは、“タープで、テントを覆う張り方”です。よく似た張り方に小川張りがありますが少し異なる部分があるので混同しないようにしましょう。
どんなタープとテントの張り方でもデメリット・メリットはあります。特にこの張り方のデメリットはタープの使用範囲が限られます。しかし、天候が優れない日でも雨に濡れにくいという特徴があります。
少人数でのキャンプで今までとは違う雰囲気でキャンプと楽しみたい方や雨の日でもキャンプや焚き火を楽しみたいという方にはオススメの張り方です。




