琵琶湖や野池などバスフィッシングを始めてしばらく経つけど、なかなか魚が釣れないという方は多いのではないでしょうか?
岸からの釣り(以降:オカッパリ )から始めるからが多いと思いますが最近の琵琶湖や野池は人的プレッシャーがかなり掛かっており魚を釣るのが非常に難しくなっています。
そんな中でもSNSでは魚を釣りまくっている人がいるし、お店の店員さんに聞いても最近は釣れているなどと実際の感覚と周囲の反応にズレを感じている人も多いと思います。
琵琶湖でオカッパリ ・ボート合わせて10年以上バスフィッシングをしてきた経験を元にオカッパリで釣果アップのポイントをお伝えしたいと思います。自然が相手なので必ず釣果が上がるわけではありませんが、初心者の方はおそらくなんらかのレベルアップに繋がると思いますので参考にしてもらえたらと思います。
この記事を読むと
- 魚を釣る為に必要な具体的なアクションが知れる
- オカッパリでの重要な考え方が身につく
- 釣りは難しいということを認識することができる
- SNSの情報に振り回されなくなる
コンテンツ
あらすじ
この記事では初心者が少しでも釣果アップの狙うために、前半では「釣りに関する具体的な方法」と後半では「釣りに行く前の考え方」という2つに分けてお伝えします。どちらも釣果アップさせるために非常に重要なことですので是非参考にしてもらえると幸いです。
釣り場にたくさん出かける
量をこなして確率をあげる
初心者には魚が釣れなくて、なぜ釣れる人は釣れるのかという一つの要素として“湖に通っている頻度が圧倒的に多いから”ということが挙げられます。
日頃から魚を釣っている人はおそらく初心者の皆さんが思っているよりも遥かに多くの頻度で釣りに出かけています。
当然なことですが、湖にルアーを投げ入れ無ければ魚は絶対に釣れません。魚を釣れる人というのは、何度も何度も釣りに出かけることで魚に出会える確率を少しでも上げるように努力されています。
同じ場所に釣りに出かけるにしても
- 時間帯を変える
- 釣り方を変える
様々なパターンを試しているなど、工夫されていることが往々にしてあります。
その中でようやく、その場所・時期に応じた釣れるパターンを見つけることができ、確立することができます。パターンを見つけてしまうと同じ条件が整った時点でそのシーズンに魚がたくさん釣れ続く可能性があるということです。
バスプロですら、日々ガイド業で湖に出ているにも関わらずオフの日ですら一人で湖上に出かけて湖の状況を確認して釣れるパターンを探しているほどです。魚を釣るまでにはこういった頻度も魚をたくさん釣るために非常に重要な要素と言えます。
釣り感覚を研ぎ澄ます
釣り場にたくさん出かけるもう一つの理由は、ルアー・ライン・ロッドから伝わってくる感覚を研ぎ澄ます為です。「?」と思われた方もおられるかもしれませんが、これは釣りをする上で非常に重要な感覚です。
湖底の情報というのは魚探などを用いない限り基本的にはルアー・ライン・ロッドから伝わってくる感覚をもとに想像する以外に方法はありません。
例えば湖底が石など硬い感覚やウィードがたくさんあり引っかかってくる感覚など様々な状況が得られます。この感覚が釣りをする上で非常に重要となります。
その得られた情報からその場所に応じたルアーを選択したり、魚がいないと判断することもできるかもしれません。更にこの感覚が研ぎ澄まされていくとワームなどを水中でどのくらいの距離移動させているのかというイメージもつきやすくなります。
これらは一度身につけるとずっと習得できるというより、一定期間にどのくらいの頻度で釣り場に出かけてロッドを握っているかということが非常に重要となります。一度身についた感覚でもしばらく釣り場に出かけていないとすぐにこの感覚は劣ってしまします。
釣り場にたくさん出かけるという、この章をまとめると…
- 釣りをたくさんして魚と出会える確率を高める
- ルアー・ライン・ロッドから伝わってくる感覚を研ぎ澄ます
ということの重要性についてお伝えしました。
同じ釣り場のことを熟知する
いろんなポイント(釣り場所)を回ってその釣り場を楽しむというのも釣りの楽しみ方ではあると思うのですが、初心者の方は最初はポイントを1~2箇所ほどに絞ったほうが魚に出会える確率が高くなります。
理由としては毎回同じポイントに行くことでそのポイントの情報をたくさん集めることができます。
- エリアの水深
- どんなウィードが生えているのか
- なにか沈み物があるのか
- 水は濁っているのか
- 水の流れがあたる場所なのか
- 水が反転する場所なのか
- そもそも釣りがしやすい足場なのか など
ベテランの人ほどその釣り場の情報を得るスピードは非常に早いのですが初心者の方はそれらの情報を集める・考えるのに時間が掛かります。結局釣りはそのエリアの情報を早く集めて、その日に釣れる条件なのか釣れない条件なのかを判別して魚の出会う確率を高める遊びです。
そのポイントに合わせたルアーを投じることで魚がルアーに食いついてくれる確率が高くなります。一つのポイントのことをある程度理解できた上で、更に別のエリア・ポイントのことを知ることで釣りの引き出しが増えていきます。
重要なことをお伝えすると、次のポイント選びは出来れば一箇所目にリサーチしたエリアとは何かの条件が真逆のエリアが良いです。
例えば1箇所目のポイントが…
- 水質が濁っているのであればクリアな場所を
- 水深が深い場所であれば浅い場所を
- 水の流れがあたる場所であればあたらない場所を
- ウィードが濃く生える場所であればあまり生えない場所を
など条件を変えてみてください。
1箇所目のポイントでなかなかバイトがないときには、その日の条件的に釣れないなりの理由がきっとあるはずです。そんなときにポイントを変えて釣り場の条件を変えること魚が集まっているエリアに出会えるかもしれません。
飛距離はオカッパリにおいて武器
オカッパリはボートと違って岸からルアーが届く範囲までが魚を狙える射程圏内となります。もちろん岸から近いところにも魚は居ますが、その日の条件によっては沖に近いエリアに魚がたまることも往々にしてあります。
ボートでも確かにプレッシャーが掛かっている今の琵琶湖においては飛距離というのは重要ではあるものの、狙っているポイントに対してボートで近づくことが可能なので多少の代償手段があります。
オカッパリでは沖合に対して狙っているポイントまではルアーの自重とロッドやリールなどの性能がやはり重要となります。その中でもやはりリールの性能に関しては非常に重要な要素となります。
元々性能の良いリールであれば特に問題はないのですが、初心者の方は必ずしも高価な高性能のリールを持っているとは限りません。やはりしっかりハマるまではお手頃価格のリールをお持ちの方や中古のリールを購入された方も多いと思います。実際私も自分でメンテナンスをする為にほとんどのリールが中古であったりします。
そんなときにベアリングを変えてあげるだけでルアーの飛距離が変わったりします。場合によっては1~2m近く変わることだってあります。この1~2mというのは釣りをする上では非常に重要です。琵琶湖のようなだだっ広いエリアに投げ込む場合、投げ込める範囲が150度ほどあったとしたら、ルアーが1mだけ伸びるだけでも全方位合わせると150m分ルアーを届けることができる範囲が増えます。
先程にも述べたように釣果を上げるポイントとして頻度や量を増やすということは重要です。これと同じように飛距離を伸ばすということも特にオカッパリにおいては重要です。
琵琶湖の特にボートにおいて釣れないときに準備してくべきメソッドについて紹介しておりますので、ボーターの方だけでなくオカッパリでもこちらの記事も参考にしてみてください。
釣りは難しいと認識する
ここからは魚を釣る上での考え方についてお伝えします。
釣りを趣味として始めた初心者の方の多くは、水中にルアー(エサ)を入れると割とすぐに魚が釣れるというイメージを持っている人が多いです。おそらくそのように言われて「その通りです」と感じた人も多いのではないでしょうか?
仮にそうだとしたらおそらく釣りは趣味として確立されていないと思います。なかなか釣れない状況だからこそ魚が食い付き、釣り上げることが出来たときの嬉しさが倍増しクセになり趣味となっていくものです。
趣味というのは日頃のストレス発散の為にも出掛けるものです。にも関わらず“釣れるイメージ”のまま釣りに出掛け、ボウズ(魚が1匹も釣れないこと)になると「全然釣れへん…」と更にストレスが溜まってしまいます。
まずは釣りは簡単ではないということを認識しましょう。もちろん状況やタイミングが良く偶然にもビギナーズラックで魚が釣れることもあります。そうなれば万々歳、釣れなくて当然だと思ってください。初心者ほどなぜか簡単に魚が釣れるというイメージを持っている気がします。その認識の違いから釣りが好きになれないまま、タックルを購入するだけ購入してやめてしまうという場面を良く目の当たりにします。
ちなみにバスプロが釣りを1日してもボウズになることはあります。そして、アマチュアであれば尚更かなりの確率でボウズであるということを覚えておいてください。
SNSの情報を鵜呑みにしない
タイトルの通りでSNSの情報を鵜呑みにして振り回されないように注意してほしいと思います。SNSでは“○○のルアーで釣れた”「○○(場所)で釣れた」など魚が釣れたことに関する情報が書き加えられていることが多いです。
確かにその時期に釣れ続くルアーというのは存在します。特に経験的に目新しいルアーやそのときのベイト(魚が主に捕食している獲物)に似た動きが出るルアーというのはSNSの情報と同様に釣れやすい印象はあります。しかし、ルアーや場所を知っても細かくどのような状況・条件で釣れたかまで詳細はほとんど書かれていないことにお気付きでしょうか?
誰しもが釣りで1人勝ちしたいと心底で感じてしまうものです。自分だけが見つけた釣りパターンをそう簡単に無料で公開しません。唯一なんらかのパターンを教えてもらえるのがフィッシングガイドです。お金を払ってようやくパターンとその釣り方の一部を教授してもらえます。
SNSの情報を頼りに同じように釣りをしたら同じように魚が釣れると思いこんでしまい、有名バスプロがSNSやYou Tubeに釣れた場所やルアーなどをあげると琵琶湖のとあるエリアにだけボートが集まったりお店から特定のルアーだけがたくさん売れて無くなるということも多々あります。
釣れる人はそのルアー・タイミング・シチュエーション・場所などかなり色々なことを加味して釣り分けていますのでなかなか同じような釣果を上げることが難しいようになっています。
SNSでは多くの場合釣果のみを目にすることと思いますが、動画などを通じて釣れない状況から釣れるまでの一連の流れに着目するようにしましょう。画像ではその流れが見えないので個人的には動画で釣りを勉強することがおすすめです。
SNSでその時期のメインの釣り方など参考程度にするのは結構ですが、上記にも述べたように、たくさん魚を釣っているように見えても、その裏ではかなりの頻度釣りに出かけていることがあります。その中で釣れた魚をSNSにアップしていることが多いということを認識しておきましょう。
おわりに
昨今の琵琶湖を始めバスフィッシングは以前に比べて本当に難しくなっています。その中で魚を釣り上げるのは本当に難しいことです。しかし、そんな厳しい状況の中で釣り上げることができた魚は最高に嬉しい1匹です。
その為に必要なことを経験をもとにお伝えしてきました。人によってはものすごく単純なことかもしれませんが、釣りをしてきた中で色々な人から得た情報や実際の経験の中で重要だと思ったことを中心にお伝えしています。
おそらくビギナーの方にとってなんらかのプラスになったのではないかと思います。釣果アップに貢献できたら幸いです。