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作業療法士が考える「ちょうどいいマットレス」の選び方|硬さで変わる睡眠の質

30代を過ぎたあたりから、「なんか寝ても疲れが抜けないな」と感じることが増えてきませんか。20代の頃は、多少寝具が合っていなくても、なんとなく回復できていた気がします。でも30代、40代と年齢を重ねると、そうはいかなくなってきます。

 

実際、作業療法士として現場で関わってきた中でも、「睡眠の質」と「身体の状態」はかなり密接に関係していると感じています。リハビリをしていても、寝具が合っていないことで回復が遅れているケースも珍しくありません。

 

特に多いのが、「マットレスの硬さが合っていない」こと。柔らかすぎて沈み込む・硬すぎてリラックスできない。このどちらかに当てはまっている人は、意外と多い印象です。

 

今回の記事では、「素材」ではなく「硬さ」にフォーカスして、作業療法士の視点から“ちょうどいいマットレスの選び方”を解説していきます。私自身も年齢を重ねて同じ想いをしてきたので、それを身体の構造的な視点からまとめてみたいと思います。結論としては、「硬いか柔らかいか」ではなく、「どう組み合わせるか」がポイントになります。

      この記事でわかること

  • マットレスの硬さによる違い
  • 柔らかい・硬い・中間(ハイブリッド)の特徴
  • 自分に合う硬さの見つけ方
  • 実体験から学んだ失敗と改善方法
  • ハイブリッドという考え方
  • おすすめの選び方と試し方

マットレスは「硬さ」で3つに分けられる

まず前提として、マットレスは大きく3つに分類すると理解しやすいです。

① 柔らかいタイプ(低反発系)

代表的なのはトゥルースリーパー。体にフィットして、包み込まれるような感覚が特徴です。

寝た瞬間の気持ちよさはかなり強く、「とにかくリラックスしたい」という人には好まれやすいタイプです。

ただし、“気持ちよさ=身体に合っている”とは限らないのが難しいところです。

② 硬めタイプ(高反発系)

代表例としてはエアウィーヴなど。しっかりと体を支える構造で、寝返りのしやすさが特徴です。

「朝起きたときに腰が楽」という感覚を得やすいのは、このタイプです。

③ 中間・ハイブリッドタイプ

最近増えているのが、コアラマットレスのような中間タイプ。

柔らかさと反発のバランスがよく、「万人受けしやすい」設計になっています。

ただし、良くも悪くも“平均点”なので、「めちゃくちゃ合う」という人と「なんか微妙」という人に分かれる印象もあるようです。

デメリットとメリット

柔らかいマットレスの特徴

メリットは、とにかくリラックスしやすいこと。身体が包み込まれることで、副交感神経が優位になりやすく、「寝るモード」に入りやすいのが特徴です。一方でデメリットは、沈み込みすぎること。

特に腰の部分が沈むと、寝返りが打ちにくくなり、同じ姿勢が続いてしまいます。その結果、血流が悪くなり、朝起きたときの張り感やだるさにつながることがあります。

硬めのマットレスの特徴

メリットは、寝返りがしやすいこと。体が沈み込みすぎないため、自然と動きやすくなり、結果的に体への負担分散につながります。

特に腰痛がある人には、この「支える力」は重要です。ただしデメリットとして、「硬さが気になる人」にはストレスになります。ここは意外と見落とされがちですが、“気になる=眠りを妨げる要因”になるため、無視できません。

中間(ハイブリッド)の特徴

バランス型で、大きな失敗はしにくいです。ただし、「どちらの良さも中途半端」と感じる人もいます。

つまり、“平均的には良いけど、自分に最適かは別”という位置づけです。

【実体験】硬めを選んで失敗→改善した話

ここはリアルな話を少し。私自身、「寝返りがしやすい方がいい」と考えて、硬めのマットレスを選びました。使っているのはMLILYのマットレス(約8cm)。

実際に使ってみると、

  • 寝返りはしやすい
  • 腰の安定感もある

ただ、それ以上に感じたのが、「硬さが気になる」という感覚でした。硬めということもあり寝返りについては特に何も感じずに寝ることが出来ていましたが、やはり硬さが気になるという感覚はずっと続いていました。

この“気になる”というのがポイントで、寝ている間ずっと違和感として残るんですよね。結果的に、リラックスしきれず、睡眠の質が下がっていたと思います。

改善した方法|「硬め+柔らかさ」を組み合わせる

そこで試したのが、「柔らかいトッパーを追加する」という方法。上にニトリのトッパーを敷いてみました。

すると、

  • 寝返りはそのまましやすい
  • 肌あたりは柔らかい
  • リラックス感が増す

という、かなり理想に近い状態になりました。この経験から思ったのは、マットレスは「1つで完結させなくてもいい」ということ。組み合わせ次第でも寝心地や主観的な感覚は変化すると感じています。ハイブリット型のマットレスというのはおそらく、この組み合わせを様々な研究からよい組み合わせを考えておられるのだと思います。

ただし、この組み合わせはおそらく様々なデータの中から中央値や平均値、すなわち多くの方にとっておそらく使用心地が良いであろう物を選んでいるのだと思います。

自分に最も合っていると思うものは、やはりご自身の体を通じて、色々な物を経験からしか確認は得られないのではないかと思います。とはいうものの、色々な物を試すほどマットレスは安い物ではありませんが…。

作業療法士視点|体の状態で考える選び方

ここは少し専門的な話です。朝起きたときに、腰が張る・背中がこわばる。こういう人は、寝返りの回数が少ない可能性があります。

原因として多いのが、

  • 柔らかすぎるマットレス
  • 腰の沈み込み

この場合は、硬めに寄せた方が改善するケースが多いです。逆に違和感がない・ぐっすり寝られている。こういう人は、今の寝具が合っている可能性が高いと思います。つまり、「症状や違和感があるかどうか」が判断基準になります。

ハイブリッドは「自分で作れる」

ここが今回一番伝えたいポイントです。既製品のハイブリッドマットレスを買わなくても、「硬め+トッパー」で、自分専用の寝心地は作れます。

しかもこの方法のメリットは、調整できること。

  • 硬い → トッパー追加
  • 柔らかい → トッパー変更もしくはマットレス変更

こうやって調整できるのは、かなり大きいです。私の実際に組み合わせているマットレスは以前別記事でレビューしておりますので詳細が知りたいという方は是非こちらの記事も参考にしてみてください。

トッパーで調整する

「今のマットレスがちょっと合わないな」と感じているなら、まずはトッパーで調整するのがおすすめです。

いきなり買い替えるよりも、コストが低い・失敗しにくいというメリットがあります。特に肌触りが硬いと感じておられる方は柔らかめのトッパーを追加して試してみることをお勧めします。

レンタルという選択肢

そしてもう一つ。マットレスは「試さないとわからない」です。しかも、ショップで少しだけ横になってみて試すだけでは時間が足りません。

例えば肌触り感が良いと思っていても、一晩寝てみると腰が痛いということも十分あり得ます。すなわち数日〜1ヶ月など中期的に使用してみないとわからないことが多すぎます。

だからこそ、レンタルはかなり有効です。

  • 自宅で試せる
  • 合わなければ返せる

この安心感は大きいです。もちろん月額で利用料金は掛かりますが、かなりの確率で失敗が減ると思います。

腰痛の有無は正直数日でわかると思いますが、自分に合っているかどうかの一つの目安としては、使用してみて睡眠に対する違和感や不満を感じているか否かが重要です。

結局のところ睡眠は自覚的な感覚が非常に重要です。自分がスッキリ眠れていると感じれてるかどうかが非常に重要です。

こんな人におすすめ

  • 最近、寝ても疲れが取れない
  • 腰や背中に違和感がある
  • マットレス選びに悩んでいる
  • 柔らかいか硬いか迷っている
  • 自分に合う寝具を見つけたい

まとめ

マットレス選びに正解はありません。あるのは、「自分に合っているかどうか」だけです。そしてその“ちょうどいい”は、体の状態・好み・生活スタイルによって変わります。

 

だからこそ、硬めをベースにする・トッパーで調整する・レンタルで試す。この流れが一番失敗しにくいと思います。無理に一発で決めず、少しずつ調整していく。それが結果的に、質の高い睡眠につながります。

 

是非ご自身にとってちょうどいいマットレスやその組み合わせが見つかり良い睡眠が取れることを願っております。